自分をキムタクだと思ってる先輩(妻ブログ5)

私が配属になった部署にはお局、ハゲに加えて
30代独身実家暮らしの男性先輩がいた。



『採用の時もさ〜、俺が推薦したんだよ』


先輩は私が採用された時も得意げに言っていた。




謎のマウントをとられ、採用担当はお前じゃないだろと心の中で突っ込んでいた。


残念なことに先輩とは最寄駅が同じだったのでよく電車で一緒になった。
(先輩は会社から駅まで自転車を借りていた)


そのこともあり、
よく帰りに飲みに誘われた。



当時の私は先輩の誘いは断ってはいけないものだと思っていたので早く帰りたい気持ちもあったが、
仕事も教えてもらっている手前付き合っていた。





小学生の時にチョコレートを貰ったことがあることや(一回)、
社内の派遣で来た女の子と一年くらい付き合ったことがあることを毎回自慢していた。
(ひどい振られ方をしたらしい。)



毎回奢ってくれるわけではなく、割り勘だった。






『キムタクに似てるって言われるんだよね』




冗談かと思い先輩の方を見ると大真面目だったので
戸惑いを隠せなかった。


ちなみに彼は波田陽区に似ていると思う。



人間、顔ではないが、お世辞にも性格も良いとは言い切れない。





自称キムタクは私が大人しく話を聞くのをよく思ったのか、
休日も誘われるという事件が発生した。



『その日は予定があって・・・』



これを3回くらい繰り返したところで、




『じゃあ空いてる日を教えて!』



と、若干のブチギレを交えながら言われた。



困った。



同じ部署の先輩だからオブラートに包んできたが、それが間違っていたのだ。





同期みたいにハッキリ言えたらこのようなことにはなっていないだろう。


自称キムタクの圧力により、今週末の約束が決定した。


行きたくない。


答えはひとつしかないのに、
相手の顔色を伺ってしまい、
自分が我慢すれば穏便に済むだろうと思ってしまった。


ましてや
同じ部署で仕事を教わってる手前、とても断りづらい。






毎日鉛のように重い足を引きずりながら出勤していた。




そして、約束の前日。




























私はドタキャンした。


今後のことより、気持ちが先行した。

どうしても行きたくない、という気持ちが勝ったのだ。


その後、先輩にはブチギレられたが、誘いは徐々に減っていった。

嫌なことは、嫌。


社会人になって社交辞令もあるだろう。


しかし、自分の気持ちに正直でありたいと思う。


八方美人は生きやすいのかと考えると、そうではないだろう。


どうせ生きにくい世の中だったら、自分の生きやすい生き方をしていこう。今の私はそう思う。


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人生の転機(妻のブログ6)

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辞めたい(妻のブログ1)


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