お局は高卒で入っているのでもう15年くらい勤務しているらしく、
女子の少ない社内でピラミッドの1番上に属していた。
彼女はよく業務中にスマホをいじっていて、ダラダラと残業をしていた。
そんな中、気分屋の上司がある日の部内の打ち合わせ中にブチギレた。
『お局さんは、業務中にスマホを触りすぎ!
連帯責任としてお局さんが帰るまでみんな帰ってはダメだ!』
えー何なになに??!!
どういうこと???
連帯責任の意味わかってる???
お局だけに注意すればよくない???
全く意味がわからないが、その日を境に、連帯責任制度が始まった。
最悪なことに、事業所は駅から歩いて一時間の場所にあり、
会社のバスが行きと帰りに一本あるだけで、
それを逃したら誰かの車に乗せてもらうか、駅まで歩いて帰るかしかなかった。
あろうことか部内で私以外は車か家が近くということで自転車であり、お局も車であった。
さて、困った。
お局が帰るまで帰れまてん、が始まろうとしている中、バスの発車時間は待ってはくれない。
お局が帰る様子がない時はしかたなく残った。
『何か手伝うことありますか?』
せっかく残っているのだから、声をかけたが
『特にないよ』
お局はその後しばらくしてヌルッと帰宅。
仕方がないので歩いて帰っていたが、この状況はなんなのだろうという気持ちが日に日に大きくなる。
ある日かなり遅くなったことがあり、また寒空のなか駅まで一人で帰るのは厳しい感じだった。
『歩いて帰るならお局さんに乗せて行って貰えばいいじゃん』
無責任な独身男性先輩が言ったことから、部内で唯一車出勤の勇気をだしてお局に声をかけた。
すると、
『違う人に頼んで』
私は絶句した。
世の中にこんなに理不尽なことはあるのか。
連帯責任制度を発令した気分屋の上司も、無責任な先輩も、自己中なお局もみんな
人として終わっていた。
そんなこんなでこの会社に何も期待しないと言う気持ちが生まれ、
それは退職まで消えることはなかった。
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