人生の転機(妻のブログ6)

入社して3年が経とうとしていた。


ある日、現場で中途採用の人が入ってきた。



会社の人に全く興味がなかったのであまり気に留めなかったが、
歳が同じぐらいということは風の噂で聞いていた。

ある日、その人の歓迎会をやることになった。

『すみません、頭痛がするので帰ります。』

帰りにその人が言った。





仮病だ!!!

私は直感した。

同時にこの人ってなんだかすごいなぁと思った。


歓迎会でもなんでも、行きたくなければ仮病を使ってまでも休む。




人の顔色を伺いながら生きていた自分にはできないことだった。
(のちに聞いた話では、本当に頭痛がしたらしいが、半分は帰りたい気持ちもあったらしい)


自分とは別世界の人なんだなぁと思った。



そんな中、
社内行事で休みの日に1日ぶどう狩りをすることがあった。(強制参加)

バスの中で、お局とその新人が仲良さげに話していた。





いつの間に仲良くなったのだろう。



お局と話す話題なんてあるんだなぁと不思議に思った。

社内でも新人はお局をはじめとして、周りに打ち解けていた。

気分屋の上司にも、ハゲてることをいじっていた。

この人って何なんだろう、本当にすごい。 

気分屋の上司のハゲをいじってる人なんて、
この会社にいないし、今後もいないと思う。

自分にどれだけの勇気があれば
上司に向かって【ハゲチャビン】と言えるのか。


むしろ、
頭がおかしいから関わりたくない気もしてきた。

やはり、
自分とは別世界の人だなぁと思った。



同時に、
なぜこの人はこんな生き方ができるんだろうという興味が湧いてきた。





そんなある日、休憩室で社内の人が美味しい蕎麦屋があるという情報を話していた。





偶然にも私も蕎麦が好きで新人とそこで意気投合することになるのだ。
私達は美味しい蕎麦屋情報を交換する『チーム蕎麦』を結成した。





話してみると、前の会社でいろいろあったらしく、
自分が生きやすいようにキャラを作っていることがわかった。

この人って、ただ何も考えてない無神経な人ではなかったのか。

私は感動した。

人って話してみないとわからないなぁと思った。

彼に出会い、私は少なからずも影響を受けている。

彼がいなかったら今の私はいないと思うし、まだ会社に居たのかもしれない。

付き合ってから8年、結婚して3年。

これが今の私達の始まりである。



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