結婚式で会社の人を招待するにあたって、ひとつ問題があった。
社長を呼ぶか呼ばないかだ。
大きい会社だと、社長を呼ばないことが多いと思われるが、うちの会社は小さい。
そして、悩みの最大の理由は、社長が鬱病であることが挙げられた。
その日の気分で体調も変わるので、当日ドタキャンになる可能性があった。
オープニングムービーやエンディングムービー、祝辞等であらかじめ社長の名前を入れてしまうと、取り返しがつかないので、できれば来ることが確定していない人をわざわざ呼びたくはなかった。
社長室に結婚の報告をしに行った時、社長は次のように言った。
『私はそういうのにしばらく行ったことがないし、若い世代で楽しんでおいでよ』
そう言い招待状を突き返されたので、社長を呼ばなくてもいいということで安心していた。
ところが、工場長が突然言い出した。
『社内結婚で結婚するんだから、社長が会社の顔として来てくれないと困りますよ!』
とんでもなくふざけた発言である。
社長は来ないことで落ち着いていて、社長も私達も、お互いが納得しているし、1番良い結論なのだ。
外野がとやかく言う必要はない。
私達が計画していた結婚式はそんなに盛大なものではなかったので、会社の人も最低限の上司のみを呼ぶことにしていたのだが、社長が来ないと自分が一番上なので、御祝儀を多く払わないといけないからという理由のようだった。
この馬鹿の発言のせいで、当日ドタキャンする可能性がある社長が、結婚式に来ることになったのである。
パワハラ工場長4(妻ブログ19)
辞めたい(妻のブログ1)